“明るい豊かな世界をつくろう”
この壮大なスローガンの実現に向け奮闘されているリーダー、高井正樹さん。
公益社団法人 東京青年会議所新宿区委員会の事業担当副委員長を務める高井さんが描く、日本の未来とは。
「明るい豊かな世界」を目指す東京JC
みなさんは東京青年会議所をご存知でしょうか?
公益社団法人 東京青年会議所(略称「東京JC」以下本文中では、「東京青年会議所」と呼称」)は、1949年(昭和24年)、戦争の傷跡が街にも人々の心にも深く残る中、「新日本の再建は青年の責務である」という志を同じにする青年達によって築き上げられました。
以来、東京青年会議所は「明るい豊かな社会の実現」という理念を掲げ、様々な活動・運動を行ってきました。
また、東京青年会議所は、人種、国籍、性別、職業および宗教の別なく自由な個々の意志により入会したメンバーで構成されています。
日本の青年会議所は活動の基本を「社会への奉仕」「個人の修練」「世界との友情」におき、会員相互の啓発と交流をはかり、公共心を養いながら、地域との協働により社会の発展に貢献するために活動し、社会的課題に積極的に取り組んでいます。
青年会議所におけるさまざまな実践トレーニングを経験した活動分野は幅広く、40歳をむかえ卒業した卒業生も含め、地域のリーダーとして活躍するばかりではなく、政財界へも多くの人材を輩出しています。
東京青年会議所は東京23区を活動地域とした地区青年会議所(LOM : Local Organization Member)の1つです。
また、公益社団法人 日本青年会議所という国家青年会議所(NOM:National Organization Member)にも所属しています。
(以上、東京青年会議所HPより抜粋)
2020年へ向け多文化共生社会の実現へ「NEXT WORLD」
東京青年会議所は東京23区のそれぞれの委員会において、社会貢献事業を実施しています。
今年、新宿区が行う新しい事業は「NEXT WORLD」
多文化共生社会を目指した組織の結成・運営です。
「多様な国籍の区民が連携・協働する多文化共生社会をつくること」を目的に立ち上げられました。
日本で最多の外国人在住地域、新宿区「NEXT WORLD」の背景
2018年2月1日現在の新宿区の人口は342,564人です。
なんとこのうち42,589人(全体の12.4%)が外国人ということを知っていましたか?
新宿区は日本で最も多くの外国人が住む自治体なのです。
しかしここには在留外国人と日本人との気薄な関係が問題でした。
平成27年度新宿区多文化共生実態調査によると、
在留外国人の28.1%は「地域の日本人との交流やイベントを企画」28.0%は「翻訳・通訳などのボランティア活動」をする事を希望しています。
在留外国人の7割近くが日本への定住意向を持っていますが、
1年間に約4割の外国人は帰国し、5割以上の外国人は日本人との交流を一切持っていません。
行政は生活習慣、防災、就業支援、イベントなどの有益かつ必要な情報を準備しています。
しかし、転出入が多く地域交流が少ない在留外国人には情報が行き渡っていない現状があり、行政は在留外国人への情報発信を中継できる組織を必要としているのが現状です。
「NEXT WORLD」の果たす役割
「NEXT WORLD」は、多様な国籍・文化などを持つ人々が共に生き、活躍する多文化共生社会をつくる事を目指して結成されました。
所属は国籍や性別に関係なく自由。
メンバーそれぞれが協働・連携しながら、ポジティブで能動的なアクションを起こし、明るい豊かな世界をつくっていくように従事しています。
主な活動内容は
・外国人が地域参画するための地域団体・企業からの情報を集約して発信する。
・地域団体・企業への外国人材の紹介。外国人受け入れのサポートなど。
・SDGsゴールに則ったイベントの企画。
の3つです。
※SDGs:持続可能な開発目標
7月7日に行われた「NEXT WORLD」の組織結成イベントでは、行政より新宿区長 吉住健一氏の講演、地域、企業より新宿区 地域振興部 多文化共生推進課長 内野桂子氏、株式会社ASIA Link 代表取締役 小野朋江氏、株式会社ユーワークス 代表取締役 吉本英治氏によるパネルディスカッションが行われ、留学生・日本人学生など227人(53団体/14か国の留学生・社会人)が集まりました。
日本人が真の国際人になるために
「2020年のオリンピック・パラリンピック、そして2020年以降が日本の国際化への絶好のチャンスです。これからが日本人が国際人へポジティブチェンジをする機会がたくさんあります。様々な国籍や人種、文化を持った人々が一緒に暮らし、一緒に働き、一緒に生きていくようになるのです。」
そう熱く語る高井さんに、今回の「NEXT WORLD」を実施するにあたり、苦労した点を伺ってみました。
「一番苦労したのは外国人留学生の動員ですね。留学生に聞くと、留学生同士の交流が多く、日本学生や企業・社会人との交流が少ないことが分かりました。今回はアイセックの協力を得ることができ、本来であればとても苦労するところがスムーズに行うことが出来ました。その体制を作れたことは、大きな成果でしたね。アイセックの皆さんにはとても感謝しています。これからも連携をして大きくしていきたいと思います。」
※アイセック:海外インターンシップ事業を運営する学生団体
ー今回のイベントではどのようなものが得られましたか?
「今回は、行政や企業・地域団体との連携や支援が得られたことも大きな成果です。私達がJCのミッションである “能動的市民のグローバルネットワークになる”を体現できたイベントであり、組織になると思っています。行政との連携を通し、2020のオリンピック・パラリンピックのボランティアとして日本人だけではなく、外国の人も積極的に参加できる状況を作って行きたいと思います。色々なNPO団体、商店街、町内会など様々な団体のハブとなり、リードしていく存在になり、国際交流として、人それぞれのステージがある中で、それぞれがまず一歩踏み出してもらう。その後押しをしたいですね。」
イベントへの参加者へアンケートを取ったところ
「多文化共生社会を作りたいか?」の質問へ対し、100%が「YES」という回答に。
時代はそれを望んでいるということなのかもしれないですね。
みなさんも一緒に「多文化共生社会」をつくってみてはいかがでしょうか?
高井正樹プロフィール
1980年生まれ 2002年早稲田大学卒業後、 大和ハウス工業(株)入社 2010年B-I Consulting.S設立 営業力と交渉力を生かし、不動産オーナー及びテナント企業それぞれの未来に向けて、持続可能な関係を作り出す。 2015年公益社団法人 東京青年会議所入会 「明るい豊かな社会」をつくるために、主に会員拡大活動と事業構築・運営を行う。
NEX WORLD Movie
NEXT WORLD HP
https://www.nextworld-japan.com/
こちらのHPからグループに登録する事が可能です。 グループページ内では、外国人と日本人の連携・協働を目的とした地域団体・企業などの募集情報・イベント情報、NEXT WORLDの活動予定及び報告などを共有しています。 また、ビジョンを共有した上での自発的な投稿も歓迎しています。
東京青年会議所 新宿区委員会
http://tokyo-jc.or.jp/shinjuku/