30代にて業界最大手へ、数社の代表を兼任【株式会社クレスト永井俊輔代表】圧巻の仕事術

V字回復から新規事業…30代という若さで業界最大手へ上り詰め、数社の代表を兼任している株式会社クレスト代表永井俊輔氏。
業績不振からの快進撃や学習術に迫った1・2章に続き、
最終章では、めまぐるしい日々を送る中でも常に結果を出し続ける仕事術に迫ります。
第1章 32歳で業界最大手へ。今一番熱い若きイノベーターの快進撃秘話
第2章 32歳で業界最大手。今一番熱い若きイノベーター圧巻の学習術
(インタビューアー 編集長・鳥巣愛佳
株式会社クレスト代表取締役 永井俊輔氏
1986 年群⾺県⽣まれ早稲⽥⼤学卒。株式会社ジャフコで M&A やバイアウトに携わった後、⽗親が経営する株式会社クレストへ⼊社。CRM や MA を活⽤して 4 年間で売上を 2 倍に拡⼤させ、クレストをサイン&ディスプレイ業界の最⼤⼿に成⻑させた。2016 年より代表取締役社⻑に就任。ショーウィンドウやディスプレイを web 同様正しく効果検証するために、リアル店舗解析ツール・ESASY を開発するなど、リアル店舗とデータサイエンスの融合を⽬指す。

30代にて数社の代表を兼任、ハードワークでも結果を残す仕事術

ー永井さんがどのような日々を過ごしているのか、とても気になります。
永井代表:朝からしっかり会議で埋まっていますね。朝ごはんも昼ごはんもほぼ食べないです。移動中には日経電子版やNewspicks、Facebookやインスタから情報収集もします。ここは一般的ですね(笑)寝ているときもずっとiPhoneを手から離さないくらいずっと大量のメールやチャットとつながっており、返信速度だけはピカイチですが、そろそろこういったスピード優先な処理からは卒業しなければならないとも考えています。
ースピード重視の次のステップはどのようなものですか?
永井代表:目先の意思決定も本当に重要ですが、5年10年先を考え、未来を作るために思考を巡らすことのほうが重要です。目先の重要な意思決定は右腕に任せ、プロの経営者として、経営者にしか出来ない仕事を進めてゆく予定です。
ー勉強はどのように習慣化されているのでしょうか?
永井代表:土曜日の午前中は仲間と勉強会をしていますし、日曜日の午後はひたすら本を読んでいます。
ー永井さんのストイックさに、自分が恥ずかしくなってきます(涙)
永井代表:習慣化って難しいように思えますが、息をするようにやれる「好きなこと」になるように、どうカスタマイズするかがポイントなんです。好きになるコツは2つあります。一つは仕組み化です。1~2年かけて強制的に習慣化できる環境に身を置くことですね。二つ目は、それが行われないとやっていけない状況を作ることです。朝礼で毎回ニュースを話すとなれば嫌でも新聞を読みますよね。
ー確かに、環境によって習慣化されてることって多いような気がします。
永井代表:そうして習慣化し、習慣化されたコミュニティーを作っていくうちに、やっていることの価値が分かって、息をするように苦なく楽しみながらやっていけるようになります。若い子たちが一切の手間を感じずにInstagramやTiktokに投稿していますが、年配の方からしたらこれ以上困難で苦痛なことはないですし、さらに何が面白いかもわからないですよね。だからそういうことは長続きしないのです。
クレストの事業のひとつ「インナチュラル」事業
関東圏内に 8 店舗に渡り(2018 年 9 ⽉現在)植物、ガーデニングを中⼼に⽣活雑貨・⾐料品までシンプル・ナチュラルな温かみのある暮らしの提案をしている。
リアル店舗のみを経営する事業体であったが、クレスト社による買収後、リアル店舗を保有する強みを活かし、また来店するユーザーがガーデニングに興味がある≒自宅に庭を持つユーザーが多いため、無料のお庭の相談を開催してガーデニング工事の受注を獲得するビジネスを付加し、更にインナチュラルスタイルというメディアサイトを作ってデジタルマーケティングを強化、今後も世界水準で通用するデジタル小売への進化を本気で遂げる覚悟があるとのこと。

「すべての人は世界を変えるために生きてほしい」その真意とは


 
ー永井さんの言葉を聞いていると、なんだか勉強したいという思いが強くなってきます。永井さんからはオンやオフという概念がまるで見当たらないのですが、そのモチベーションはどこにあるのでしょうか。
永井代表:オフはいらないですね。僕が大事にしているのは「すべての人は世界を変えるために生きてほしい」という考え方です。リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」には反しますが、一度きりの人生、自分の個体の幸せを越えて世界のために行動することが本当の幸せである、という考え方を私は持っています。私はその実現方法の1つとして、イノベーションや経営を活用しているに過ぎません。
ー世界を変えるために、なのですね。自己の利益を追求する経営者もいらっしゃる中で、そう思えるのはどんな理由からですか?
永井代表:もちろん自己の利益の追求で成功している人の中にも、すごい人はたくさんいます。正直、自分が疲れ切って弱っている時はそういう人たちを見て「羨ましいな」と思うこともゼロではないです。でも自分にとっての幸せは、自己の利益の追求ではないんですよね。世界のために、世の中のために、何かを残してゆくために行動することが自分の生きがいであり、それが自分の遺伝子に強く刻まれているのだと思っています。
ーものすごく説得力を感じます。具体的な今後のビジョンをお聞かせください。
永井代表:こうして言うと「みんなそれ言うじゃん」って突っ込まれそうなんですが、まずは第一ステップとして本気でグローバルで通用するレガシー産業の量産を目指しています。そのために⽣涯に 100 の企業(産業)に関わることと、それぞれの産業で、世の中にインパクトのあるプロダクトやサービス、新たな業界標準の確立、業界再編などをしたいですね。
ー最後にアシスト読者に向けて一言、お願いいたします!
永代代表起業家であればまずは一億作ってみてください。そこでやっと0.1人前です。「やりたいこと」に対する願望が強いことも大切ですが、それだけでは未来は作れません。そのためには、まず勉強してください。本を読んでください。偉そうにせず自分を大きく見せようとしないでください。世界中の社会課題を理解してください。そうやって集めた様々な種類の努力の集積の総量がおりなす情報群を体系的かつ構造的にに捉えて、未来への道筋を作ってください。
そこに圧倒的な質と量と持続性のあるあなたの情熱がヒットすると、きっと何らかの未来が見えてきます。どんなに辛くても笑顔で自分と仲間と未来を信じて、突き進みましょう。
といった感じでしょうか、まとまりますか?(笑)
ーそのままで、お伝えさせて頂きます(笑)本日はありがとうございました!
(インタビューアー 編集長・鳥巣愛佳

編集後記

永井代表の圧倒的な熱量とバランスの取れた知識に、取材しながらも引き込まれるようでした。日本の未来はこういった人たちの手で作られていくと思うと、自分の身も引き締まります。2017 年初の書籍となる「できる 100 の新法則 実践マーケティングオートメーション」(インプレス)も注目です。
第1章 32歳で業界最大手へ。今一番熱い若きイノベーターの快進撃秘話
第2章 32歳で業界最大手。今一番熱い若きイノベーター圧巻の学習術

株式会社クレスト
株式会社ドラミートウキョウ

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ASSIST編集長。早稲田大学商学部卒、競技エアロビックはじめダンス歴17年の経験を生かし4~90歳の運動指導に従事。女性のためのヘルシービューティをプロデュース。 2014年インターナショナルエアロビックチャンピオンシップ日本代表。 2015年学生エアロビック選手権優勝。 フィットネスウエアブランド「CLAP」ライダー。 複数のウェブメディアを立ち上げ13億円のメディア売却事業にも携わる。