資産運用は生き残る術?日本の現状から紐解く資産運用の必要性

資産運用というと
「すでに大きな資産を持っている人が行うもの」「定年退職してから考えること」
という印象を持っていらっしゃる方は、どれくらいいらっしゃいますか?
資産運用というと、なんだか堅苦しく難しい響きがしますよね。
しかし資産運用とはわたしたちの身近に存在し、人生を豊かにするための手段だということを
みなさんは知っておく必要があります。
さらに言うと、今後日本で生活していくために必要な知識だとも断言できます。
なぜそのようなことが言えるのでしょうか?

なぜ今、資産運用が必要なのか?知っておくべき日本の現状

資産運用について学んでいくためにも、まずは今の日本の現状を知ることが大切です。

日本の現状①老後にもらえる年金はほんの僅か

今現在何かしらの形で国に税金を納めている皆さん。
それは国が将来、年金を自分たちに分配してくれるためだと信じて止まないですよね。
しかしそれは近い将来、破綻する可能性があるのです。
特に20代30代のみなさんは将来もらえる年金の額は今の高齢者よりも圧倒的に低くなります。
以下のピラミット図はすでに見慣れていることでしょう。2025年の日本の人口構造です。

東京オリンピックが終わった5年後の2025年には
「2025年問題」と言われているように団塊の世代が75歳を越え、国民の3人に1人は65歳以上・5人に1人は75歳以上という超高齢化になってしまいます。
それは同時に、若者の負担が増えるということを表しています。

2000年までは高齢者1人に月15万円の年金支給をするのに、若者ひとり4.1万円を集めなければならない計算ですが、
2050年になると、若者ひとりから12.5万円を集めなければいけないことになります。
自分たちが高齢者になった時、若者がひとり12.5万円も納めてくれるだなんてことは
非現実的ですよね。
政府は様々な施策を練ってはいますが、
世界で過去前例のない日本の少子高齢化は、予想を上回るスピードで進んでいます。
そのため今の年金制度は破綻する可能性が強いです。
老後の年金を頼りにするのは、かなりのリスクだということはお分り頂けましたか?

日本の現状②会社が自分を守ってくれるとは限らない

今年8月には、長らく日本経済を支えてきた東芝の東証2部降格が発表されましたね。
今自分が勤めている会社が、今後何十年先も安定的に続いていく保証はないということを
多くの方が実感されたのではないのでしょうか?
IT・情報化が進み、めまぐるしいスピードで世の中の流れが変わってくる現代は
どこにも安定・安心と言える場所はありません。
企業存続の不安定さから「確定拠出年金(401k)」というワードもよく耳にするようになりました。
世の中の流れにいよいよ世間が動き出したという感じですね。
企業の蓄えも少なく、終身雇用も難しい世の中になってきた事で、
個人で対策する必要が出てきたということです。

日本の現状③低リスクな運用では収益率が低くて儲からなくなる

みなさんの身近にある資産運用のひとつに「定期預金」があります。
銀行に預けているお金のことですね。
1990年代の前半バブル期では、なんとこの金利が6%以上ありました。
しかし現在はわずか0.02%程度の低金利の時代となっています。

これは、当時だと預けていたお金が10年で2倍の額になったものが、
今では2倍にするまでは3600年ほど運用し続ける必要になる計算だそうです。
つまり低リスクな資産運用ではほぼ儲けることはできなくなるため、
多少のリスクと向き合って「債券、投資信託、株、不動産、リート、 FX、保険」など
有利な運用をしていく必要があります。

資産運用は誰でもできるのか?今すぐやるべき理由とは

資産運用をするのに特別な規約はありません。一人一人が日本の現状に関心をもち
自分の望む生き方ができるように、行動するのは自分次第です。
始めはボーナスの中から10万円から運用を始める人が多いようですが、もちろんそれ以下でも運用はできます。
資産運用をやるべき理由は、必要最低限の資産を確保するため・生活を楽にしていくための2つでしょうか。
自分が生きていく上で困らないようにするためにも、資産運用を学んでいきましょう。