みなさんは「ファンラン」という言葉を知っていますか?
ファンランとは「fun running」の意味で、音楽・スイーツ・泡などとランニングを組み合わせた、若物に大人気の体験型イベントです。
今回は日本のファンランの代表として成長を遂げてきた「Color Me Rad」のプロデューサー、
株式会社ローソンエンタテインメント ライブエンタメグループ 朝倉靖彦さんに話をお聞きしました。
延べ17万人が熱狂!ファンランのパイオニア「Color Me Rad」
アメリカで大人気の「Color Me Rad」を日本で主催し、日本初開催より延べ17万人を動員した当イベント。
コースに設置された複数のカラーステーションで、色とりどりのカラーパウダーやカラージェルを浴びて走るランニングイベントです。
2012年にアメリカで始まった「Color Me Rad」は、2014年4月に国内で初めて開催。
全身がカラフルに染まる“非日常”を体感しながらランニングを楽しむイベントとして毎年開催しており、2017年までに延べ17万人が参加しています。
「Rad」とはスラングで「イカした」という意味ですので、
Color Me Rad を訳すと「私をイカした色に染めて」でしょうか。
その言葉通り「RAD」な自分になれる空間を提供する、という想いが込められているのです。
Color Me Radプロデューサー朝倉氏「全てはタイミングとご縁から」
朝倉さんは大阪での大学生時代にバラエティ番組を作りたく、テレビの制作会社でADをずっと経験をされていました。
その時代の大変だった経験などは今にとても生かされているそうです。
その後も雑誌の編集や、ラジオ局、コンサートのプロモーターなどを経て株式会社ローソンエンタテインメントへ入社。
今はイベント・フェスなどのプロデューサーを務めています。
とにかくエンタテインメントが好きで、人と人の繋がり、関わり合いを大切にし、タイミングとご縁が重なり「Color Me Rad」を担当することになったそうです。
今年も既に愛知、東京、宮城で開催され、9月に大阪での開催が控えています。
「Color Me Rad」の参加者は10代〜20代の女性が大半を占めており、申し込み後、事前に届くTシャツを思い思いにリメイク、お揃いのTシャツで参加するのが定番の楽しみ方になっているそう。
まだ日本に上陸したばかりの頃は、真剣に走る方もいたそうですが、走る速さなどを競うイベントではなくて、
いかに楽しく(ファン)走る(ラン)がメインのイベントになりつつあります。
「Color Me Rad」の場合は、そこに「カラフルになる」という、非日常的なエンタテインメントが融合しているのですね。
若者を中心に「インスタ映え」や「リア充」などのワードがぴったり当てはまるイベントになっています。
ローソンが仕掛けるフェス事業戦略
株式会社ローソンエンタテインメントは、先日まで株式会社ローソンHMVエンタテインメントという社名でした。
イベントやコンサートなどのチケットを扱う「ローソンチケット」と音楽のCDやDVD、本などを扱う「HMV」、
この2社が持つサービスに付随して出来た事業が、イベントやフェスなどを行うライブエンタメグループです。
その中で、初めから準備をされたイベントやフェスは存在せず、人と人の出逢いから、「Color Me Rad」の日本開催も始まっていたり、国内外に問わず、面白いフェスがあれば、投資や共催などを積極的に行なっていく、というのがローソンエンタテインメントのスタンス。
「ローソン」のブランドと、そのフェスの持つポテンシャルがシナジーを生み、ひとつの大きなコンテンツへと成長させています。
常にアップデート。今後の「Color Me Rad」
今後の「Color Me Rad」は大都市での開催に重点をおく予定で、今年の大阪会場ではプールのある会場で初めて開催だったそう。
次々にアップデートしていくファンラン運営のやりがいとは。
「既存のコンテンツに常に新しいコンテンツを入れて、参加者を飽きさせない、新しいものにアップデートをしていきたいです。新しい情報や繋がりなどは、机の前に座っていてもやってくるものではないので、日夜、色々な人に逢ったり、足を運んだりしています。そうした、新しい試みで、参加者の皆さんが笑顔になったり、楽しかったと生の声を聞けることが、何よりのやりがいですね。」と朝倉さんは話てくださいました。
「視野をとにかく広げよう」イベントプロデューサーが語る20代の生き方
最後に、様々なキャリアを通して大規模フェスのプロデューサーを務める朝倉さんに20代の生き方を語って頂きました。
「僕は転職の間に半年くらい休んで海外旅行へ行っていたのですが、地球儀で日本を見たら、めっちゃ小さいじゃないですか。なんで、ずっとここにいるんだろうと。世界には本当に自分の知らないことがたくさんあって、旅行だけじゃなくても、他を知るということがとても大切だと思います。」
大規模なファンラン。
発起人も参加者も一気に暑くなる夏がすぐそこに来ています。