皆さんは、ゲームの世界にプロとして活躍している人達がいることをご存知でしょうか?
プロゲーマーと呼ばれるその人たちは、ゴルフやF1、格闘技などのスポーツ、また将棋や囲碁のゲームの大会と同じように賞金を稼いでいるのです。
今回は世界が注目するe-Sportsと呼ばれる分野で、日本最大級のe-Sportsイベント「RAGE」を運営する株式会社CyberZ執行役員RAGEプロデューサー大友真吾さんの物語です。
「e-Sports」世界で1億人が熱狂するゲーム競技
e-Sports(Electronic Sports)はコンピューターゲームを競技として捉え、従来のスポーツのようにプレイおよび観戦をする際の名称です。
競技人口は中国と韓国を中心に欧米やアジアで1億人以上、格闘ゲームやサッカーゲーム、シューティングゲームなどを競技として行い、世界中で様々な大会が開かれています。定期的にe-Sportsを視聴するファンはおよそ2,000万人に登り、大きな大会のみを視聴するカジュアルなファンを含めると、4,000万人を超えるファンを獲得しています。
世界には億単位で稼ぐプロゲーマーが存在し、優勝金額が10億円を超える大会が開催されるなど、その市場規模も2015年は全世界で325億円だったものが、2019年には1,000億円の収益を生み出す規模になると予想されています。
さらに今年に入り、オリンピック種目として採用を目指す動きも始まるなど、ますます注目を集めているスポーツです。
動画配信プラットフォームOPENREC.tvの立ち上げ、e-Sportsとの出会い
大友さんは2007年にサイバーエージェントへ入社、2年間インターネットの広告代理業に従事し、新規営業を行っていました。3年目に今のCyberZを立ち上げ、モバイル領域に特化した広告代理業を行います。2011年にはスマホの普及に伴い、スマホ専業の広告代理業にシフト。市場シェアNo.1を獲得できるまでに成長させました。
2015年より新たな事業として、ゲームに特化した動画配信プラットフォームOPENREC.tvを立ち上げます。
OPENREC.tvは人気の配信者を集めるのみでなく、画質や配信接続の質など、他社のサービスに比べユーザーメリットを多く提供する事が出来ました。
そこから更なる事業拡大のためにコンテンツの柱を建てたいと考え、e-Sportsと出会います。
ゼロから市場の創造への挑戦
世界的にe-Sportsの人気が高く、視聴数・来場数も大きく成長していたのは分かっていましたが、海外のようなエンターテイメントやショーアップした大規模な大会は日本にほとんどなかったので、大友さん達は「ないなら、自分たちで作ろう!」と動き出します。
大友さん達はこれから成長をするであろうe-Sports市場へ、先行投資を決断したのです。
こうして日本一のe-Sportsブランド、そしてゼロから市場の創造への挑戦が始まったのです。
【後半へ続く】