「ありそうでない家づくりを」一級建築士たちが手がけるこだわり住宅、プリンシパルホームが選ばれるわけ。

みなさんは将来どんな家に住みたいですか?

横浜・川崎・町田・相模原を中心に住まい作りをサポートする株式会社プリンシパルホームは、完全自由設計の注文住宅メーカーです。2004年に設立し、注文住宅を始め年間150棟を手掛けています。

一級建築士のプランのもと建築される住宅は、まさにこだわり抜いた絶妙なデザインばかりです。数ある住宅会社の中でもお客様に選ばれる、プリンシパルホームの強みと経営のマインドを、代表の玉井社長と部長の高橋さんにお伺いしました。


株式会社プリンシパルホーム代表取締役 玉井圭社長(右)
部長 高橋克実さん(左)
会社HP:https://pr-h.jp/

「契約がひとつも取れない」入院がきっかけで住宅業界へ。

ーー玉井社長は家電メーカーで働いてたと仰っていましたが、住宅業界に入ったきっかけを教えてください。

玉井社長:家電メーカーで働いていた当時、事故にあってしまい、3ヶ月間の入院後、1年半のリハビリをしていた時期がありました。その際に宅建の本を読んでいたことが、この業界に入ったきっかけなんです。それまで何も選択しないで生きてきましたので「なにか資格をとった方がいいかな」程度の気持ちで検診の日に本を読んでいた所、主治医に宅建に興味あるなら、住宅会社の社長を紹介すると提言をいただきました。リハビリしながら働いていて、足が動かないので、その道に進もうと思いました。

当時の住宅業界は華やかな世界だったのですが、私にとっては苦悩の連続でした。営業未経験で業界に入って一年間、ご契約がひとつもいただけなかったんです。自分よりも若い人たちがどんどん契約をしていく姿をみて、不甲斐ない気持ちでいっぱいでした。

ーー華やかな世界とは裏腹に、現実を突きつけられたと。

玉井社長:はい。結局その会社は倒産してしまうのですが、当時は会社からのポケットベルの呼び出しの応対ができないくらいお金がなかったですね。
こどもが生まれる前で、時計も車も全部売りましたし、ご飯も知り合いに食べさせてもらったこともありました。さすがにバス代もなく徒歩での帰り道は、辛かったですね。

それでも諦めずに踏ん張りました。せめて1件、契約をしようと決めていました。1件が取れた後は、順調に月に5件以上契約いただけるようになりました。「これだけ準備したら大丈夫だろう」というところまでやり切ると、糸口が見つかるのだと確信しました。

「代表になるつもりはなかった」プレッシャーとの戦い

ーーそこから転職されて、代表になった経緯を教えてください。

玉井社長:プリンシパルホームは2004年に立ち上がって、転職したのはその1年後の2005年、当時3人で経営していました。しかしながらある日、銀行に決算書を持っていく段階になった時期に、前代表から「代表を代わってくれ」と言われたのです。自分では融資が受けられないとのことでした。
当時は前代表、設計、営業の私の3人メンバーだったので代表の代わりになるのは私しかいなかったんです。これまで経営というものがどれだけ苦しいことなのかを、目の前で見てきました。だからこそ自分には向いていないと思っていましたし、怖かったです。今でさえいい意味で恐怖の気持ちは持っています。

ーーふとしたことがきっかけでの代表就任だったのですね。その恐怖心とはどのように向き合っていますか?

玉井社長:ストレスのある仕事ですが、ストレスは自分の為になると思って受け入れています。

高橋部長:私が入社したのは、弊社が立ち上がって2年目でしたが、玉井社長はとてもストイックな方だという印象でした。転職前は同じ会社で務めていましたが、自分が近い環境にいられるのであれば、色々と吸収させてもらいながら頑張ってみようと思えたんです。
また、社名の由来の一つであるPrincipleの通り、原理原則を大事にしていくことがテーマの会社なのですが、玉井社長自身の根幹にある思いがそこに表れているのではないかと思っていました。

ーーコロナ禍での変化はありましたか?

玉井社長このコロナ禍ではリーマンショックのような雰囲気を感じて、体が固まりました。当時のリーマンショックは金融機関自身の問題でしたから、市場に資金が流れず銀行から融資が受けられないので、多数の不動産業者が倒産しました。

今回は緊急事態宣言で凍り付いたようになりましたが、金融緩和の影響もあり、環境は少しずつ好転していっています。もっとレバレッジを利かせる経営方針もありますが、今後も顧問の御意見などを頼りに、内部留保を高めて安全経営できるようにしています。

「ありそうでない」家づくりのために

ーープリンシパルホームは「ありそうでない家づくり」を提唱されていますが、それを追求していくためにどのような取り組みをされていますか?

高橋部長:家を買うことは金額が大きいため、責任の伴う判断だと思っています。だからこそ、提案をさせていただく私たちは「家を建てる」というお客様の夢を、どれだけ具体的に実現させていくかが大切だと思っています。例えば、あがってきたプランを確認した瞬間にかかるコストを説明したり、家が完成する約8ヶ月後のお客様の経済状況を考えて、予算を提案したり、お客様に寄り添う姿勢を常に意識していますね。プランを立てて実行してその結果がどうだったかの答え合わせに約8ヶ月かかる仕事ですが、最後までお客様と向き合っていきます。

ーープリンシパルホームでのこだわりとは、どのような点ですか?

玉井社長自由な設計に力を入れています。20〜50代後半までの建築士が8名在籍しています。建築前に、実際に現地へ建築士と営業担当が足を運んで「ここまで床を高くすれば海が見える」「階段をあと2段上げたら窓からの景色が変わる」など、細かなところまで打合せをしてこだわっています。まだまだ一般的に「プリンシパルホームがこんな家を建てている」とは認識していただけていません。皆様に知っていただけるための努力も必要ですし、お客様にはうちのコンセプトなどをしっかりお伝えした上で、検討していただきたいと思っています。

2017年グッドデザイン賞受賞 AROUND THE SKY内観

高橋部長:今年もまたグッドデザイン賞の受賞を目指して頑張っています。2017年に受賞することができたので、今後もそのようなチャレンジを継続していきたいです。弊社のモデルルームを見にいらしてくださると、我々のこだわりの家づくりを体感いただけるのではないかと思っています。

家を建てることがレアになる時代に、あえて住宅を。

ーー今後の住宅業界はどのように変わっていくと思われますか?

玉井社長:最近の若い世代は、家や車を持つことに興味を持たない人たちが多い印象があります。時代の流れなのかもしれませんが、それに加えて人口減少の影響で、家を建てる人たちがどんどん減っているのが現状です。実際に約20年前の日本は年間に約120万戸の家が建てられていたのですが、現在は70~80万戸程と言われています。さらに10年後には60万戸になるという予測も出ているんです。そのような業界で生き残っていくために、どんどんコアな領域を見つけて提案していく必要があると思っています。例えば、色も白やアイボリーだけでなく、黒がモチーフの家もいいなと思いますし、分譲の領域でもそのようなことやっていきます。ありそうでない、他社ではやらないような家を作り続けていきたいです。


株式会社プリンシパルホーム代表取締役 玉井圭社長(右)
部長 高橋克実さん(左)
会社HP:https://pr-h.jp/

 

ABOUTこの記事をかいた人

「20代ビジネスパーソンのリアルASSIST」新しい時代の働き方をテーマに、20代ビジネスパーソンの人生に刺激を与えていくようなコンテンツを配信。 次世代リーダー・仕事イケメン・キャリア美女・複業パラレルワークの4つのカテゴリに当てはまる、ビジネスパーソンのインタビューマガジンとしてHOTな記事を皆様にお届けしていきます。