一児の母・若き大学教員 千葉知世さん「大学の先生」の働き方とは

大学教員の働き方と言われると、研究に勤しみ、授業をしている様子を想像される方は多いでしょう。

今回は一児の母でありながら、環境問題の解決に向け日々邁進されている
若手私立大准教授 千葉知世さんのライフワークをご紹介します。


千葉知世さん
1985年生まれ兵庫県出身。京都大学 総合人間学部卒業・京都大学大学院 地球環境学舎博士課程修了(博士・地球環境学)。現在、私立大学准教授。

若くして大学教員の道へ、大学教員の働き方

ー大学教員になった経緯について教えてください。
大学院を卒業後、非常勤の講師や助教の仕事を経て、専任教員になったのは2015年です。29歳の時ですね。ありがたいことに比較的早く専任教員のポストに就くことができました。

ー具体的には、どのような働き方をされていますか?
大学教員って何をやってるかよくわからないですよね(笑)。学生からも「先生って普段何してるんですか?」と聞かれることがたまにあります。

ー詳しくお聞きしたいです。
大学教員には大きく4つの仕事があります。教育・研究・学務(大学の運営関連の仕事)・社会貢献の4つですね。社会貢献というとイメージがわきにくいかもしれませんが、例えば行政の委員会に専門家として政策づくりに関わらせていただいたり、地域貢献活動なども行ったりします。教育(授業)や学務には必ず一定の時間が割かれるので、時間をやりくりしながら、自分の研究の時間を捻出するイメージです。

ーイメージされているよりも自由な働き方なのですね。
どこまで自由かは人によって異なりますが、自分次第で暇にも忙しくも出来るという意味では、裁量が大きいかもしれません。研究活動に専念するためそれ以外の業務は最小化される先生もいらっしゃいますし、研究をしつつ自分の専門を活かしながらビジネスをやっていらっしゃる先生もいます。例えば、専門性の高い技術を使って、企業と手を組んで製品開発をしたりなどですね。

ー大学教員になるにはどのようなキャリアを歩めば良いのですか?
多くの場合、大学院に進学をして博士学位を取ることがスタートです。分野によっては博士学位を必須としない場合もあります。大学が出している採用情報や、大学教員を募集する専門の求人サイトから情報を得て応募します。

ー自分の専門の先生になるのは、難しいですか?
自分の専門にぴったりくるポストというのは滅多に空きが出ませんし、ポストによって求められる能力がかなり違うので、一概に言えないですね。一般的には研究や教育の業績に関する審査、そのポストに求められている能力や資質に関する審査、面接や模擬講義等を経て採用という流れになります。実務経験が高く評価されて採用されるパターンもありますし、公務員や企業の方々が大学教員に転職されるケースもあります。

研究者としての意識、現場を知ること

ー千葉さんは普段どのようなことを意識して、仕事に向かっていらっしゃいますか?
「決めつけないこと、知った気にならないこと」
でしょうか。
今は誰でも簡単にどんな情報でも得られてしまいますが、情報を得たことで知った気になるというのはあまりよくないと思っています。インターネット上で得られる情報や、新聞やテレビで報道されている情報と、現場の固有の状況や文脈、その現場にいる人と直接話して知ることの間にすごく乖離があることも多いです。

ー千葉さんもフットワーク軽く足を運ばれていらっしゃるようですね!
社会科学の研究者としてフィールドワークをする機会が多いこともあり、必ず現場に行って調査をしてデータをとるようにしています。学生にも、必ず自分の目で見て自分の頭で考えるようにとよく言っていますね。

環境学の研究者目線で語る「お金の使い方」

ー大学では実際にどのようなことを教えていらっしゃいますか?
私の専門は環境政策論で、今大学で教えている講義の1つには「環境経済論」というのがあります。環境問題というのは経済成長の裏側で引き起こされてきたものなので、環境と経済は切り離せない関係にあります。

ー環境問題と経済、なんだか繋がりをイメージするのが難しいですね。
実は、環境問題はお金や経済の暴走が原因になっていることが多いのです。お金の使い方で環境問題は抑制しうるし、世界の在り方は大きく変わります。授業でもよくそういう話をしています。

ー人の行動と環境は結びついているのですね。
最初はみんな食べる為に働いていたはずです。それがいつの間にか、お金の為に働くということになって、お金は手段から目的になった。そして、どんどん人間の心というか、精神性がお金と離れるようになってしまっているように感じます。自然環境には経済的・金銭的な価値がないことも多いので、それらは無価値なものとして軽視されてしまいます。

ーお金の使い方は、その人の精神の在り方の表れなのですね。
「お金持ちになりたい、稼ぎたい」というのは別に悪いことではありません。ただ、その稼いだお金をどういう意志で何の為に使うのかに、人の心は表れてきます。
お金の話は敬遠する人も多いけれど、お金を通して環境や社会の問題に正面から向き合って、いかに愛のあるお金の使い方をするかを考えなければならないと思っています。抽象的ですが。

ーとても勉強になります。ありがとうございました!第2章では千葉さんのプライベートや将来のビジョンに迫ります。

大学教員であり、母であり妻。3足のわらじで環境問題に取り組むー千葉知世さん

 

   

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